【痔の症状】肛門からの出血や異物感は痔の症状かも
痔は肛門周辺の炎症で、一度なってしまうと繰り返しなってしまうこともあります。
男性に多い病気だと思っている人も多いかもしれませんが、実は女性も痔になりやすいのです。
そんな痔の症状を見ていきましょう。
1.痔の傷が痛む
痔には種類がありますが、痔の典型的な症状は、肛門周辺にある傷の痛みです。
いぼ痔の中でも肛門の内側の炎症、内痔核がある痛みはほとんどありませんが、いぼ痔の中でも外痔核がある場合には痛みが伴います。
他にも切れ痔やあな痔になってしまった時にも痛みが出てきます。
排便時にはもちろん、椅子に座った時、衣服とおしりの摩擦、同じ姿勢で立っている時などに痔の傷が痛みます。
痔が治るまでは痛みに苦しむことになるので、座る時にはクッションを引いて座るなど、おしりへの刺激を最低限に抑える工夫が必要となります。
またなかなか周りの人には言いにくい痛みなので、薬を使うなどして早く治さなければ、苦痛に耐えないといけないことになってしまうこともあります。
2.肛門から出血する
痔の症状には、肛門からの出血もよくあります。
とくにいぼ痔になってしまい、内痔核があると排便時に出血します。
痛みがなくても出血したことで痔に気がつくことになります。
また切れ痔になった場合も、肛門の皮膚が切れてしまうため、その傷から出血してしまうことがあります。
便秘しやすい女性に多く、見られる痔です。
妊娠している人や出産するときに切れ痔になってしまうと、出血でびっくりしたり、何か体の異常があったりするのかと思ってしまいますが、病院にいくと痔だった、ということも少なくありません。
出血を伴う痔を繰り返すと、痔は治りにくく、ポリープができやすくなってしまうので、出血したら、肛門を清潔にし、痔を繰り返さないように心がけましょう。
3.イボのようなものができる
痔の症状には痛みや出血だけでなく、イボのようなポコッとした塊ができてしまうこともあります。
これはいぼ痔といって、塊が肛門の外や内側にできてしまいます。
イボのような塊が外にできた場合、触るとプクッと腫れているためよく分かります。
その塊を指で中に入れようとしても、入らなくなるほど大きく膨れ上がってしまうこともあります。
この痔の症状は痔が治れば、元に戻りますが、それまでは膨らんだ部分がいたくなってしまうこともあります。
イボのようなものは、清潔に保ち、いぼ痔に効く薬を塗ったり、飲んだりして治すようにしましょう。
4.排便しにくい
痔は、無理に排便したことによりできてしまうこともありますが、痔になってからさらに排便しにくくなる、という症状もあります。
これは痔による痛みで、排便するのが辛いため、だんだんと頑張って出せる便の量が減ってきてしまいます。
排便しにくいことで、便秘になってしまうこともあり、便秘になるとお腹が痛くなったり、食事をするのが辛くなったり、悪循環に悩むことになります。
排便しにくくなってしまったら、便が柔らかくなるように食生活を考えたり、水分を多めに摂ったりするなど工夫しなければ、辛い状態が続いてしまいます。
とくに妊娠中は、排便時にお腹に力を入れるのはあまりよくないため、普段から野菜を多めに食べるなど食物繊維を摂り、便を柔らかくしましょう。
5.肛門に異物感がある
痔になると、痛みや出血がないこともありますが、肛門に異物感があるという症状に悩まされることがあります。
異物感のげんいんはいぼ痔や切れ痔になったときに、イボのような塊や傷により、いつもと何か違うな、肛門辺りが気持ち悪いな、と感じる違和感が出るのです。
とくに忙しかったり、普段からクッションを敷いて座っていたりすると痔の痛みには全く気がつかず、違和感だけがあることもあります。
少しの違和感でも痔を疑い、おしりを普段よりキレイに保つようにしたり、便秘にならないように気を付けたりするなど、違和感がなくなるように心がけると、痔が悪化する前に治るはずです。
違和感だけの場合は、薬なしでも痔が自然に治ることもあるので、違和感を見逃さないようにしたいですね。
6.発熱する
痔の症状には発熱もあります。
発熱してしまうほどの痔は相当酷くなっていたり、免疫力が低下していたりする証拠です。
たいてい発熱する場合にはその前に肛門から出血があるなど、痔の兆候がありますが、忙しかったり、痛みに鈍かったりすると発熱するまで痔に気がつかないこともあります。
痔の発熱は高熱ではありません。
高熱が出た場合には、何かのウイルスに感染していたり、他の病気になっていたりすることも考えられます。
病院にいき、本当に痔なのか、そうでないのか診断してもらいましょう。
発熱以外にも寒気や震えなど辛い症状が伴うこともあるので、我慢せずに病院で薬をもらい、早く痔を治しましょう。
痔の症状を知っておこう
痔の症状は、痛みや出血といった典型的なものから、異物感や排便のしにくさなど、痔とは気がつかない程度の症状もあります。
また痔が悪化してしまうと発熱してしまったり、大きなイボのような塊ができてしまったりすることもあります。
痔の症状はどんなに軽いものでも見逃さないようにし、できるだけ早く痔の治療を始めましょう。
※ここでご紹介している全ての薬等は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。また少しでも健康に不安がある場合は必ず医師等にご相談ください。