【痔になる原因】便秘やストレスが痔の原因
おじさんが罹ることが多いと思われている痔。
実は、若い女性でも痔になることは珍しくありません。
でも、もし自分が「もしかしてこれは痔かな?」と思っても、人に言うのも病院にいくのも少し恥ずかしいですよね。
そんな痔にならないために、そもそもなぜ痔になるのか、痔になるの主な原因をまとめました。
1.便秘
慢性的な便秘になると、自然とトイレでいきむことが多くなってしまいがちです。
長い間強い力でいきんでしまうと、お尻への圧力が大きくなり、痔になりやすくなってしまいます。
また、硬い便を出すと肛門付近が傷ついてしまい、そこから細菌が入って痔になることもあります。
慢性的な便秘が続いている人は食生活の改善やサプリなどを上手く使って、まずは便秘解消から始めましょう。
また、いきみすぎも要注意です。
強くいきみすぎてしまうと肛門付近の静脈がうっ血してしまうため、そこから痔を引き起こす場合もあります。
たまに神経質な人で、最後の最後まで出ないと気が済まない、と長い間トイレにこもって半ば無理やり出す人がいますが、自然な便意が来るまで待ち、自然と排泄できるのをオススメします。
2.下痢
実は便秘だけでなく、下痢でも痔を引き起こすことがあります。
通常よりも勢いよく排泄することによって、通常は入り込まない部分(肛門腺窩)にまで便が入り込み、そこから炎症を起こしてしまいます。
その炎症が肛門周囲膿瘍という病気を引き起こし、痔ろうに発展するという流れです。
痔ろうは痔の中でも完治が難しいといわれているので、下痢が続く場合は下痢の改善を急ぎましょう。
3.ストレス
ストレスが溜まると免疫力が低下し、普段は大丈夫な場合でも、便による細菌に侵されてしまい、痔を引き起こす場合があります。
また、ストレスから便秘や下痢になったり、暴飲暴食など間接的に痔になりやすい体質を作り出すことがあります。
ストレスが溜まっているなと感じたら、身体に症状が現れる前に発散するようにしましょう。
4.不潔にしている
排泄後にきちんとキレイにしておかないと、これもまた残った便の細菌に侵されてしまい、痔を引き起こすことがあります。
肛門付近の粘膜は特にデリケートな部分ですから、ウォシュレットの活用をするなど、意識的に清潔にしておきましょう。
当然のことながら、排泄した後はきちんと清潔にするよう心掛け、お風呂でもキレイに洗うようにしましょう。
5.座りっぱなしや立ちっぱなし
同じ姿勢をずっと続けていると、肛門の静脈がうっ血してしまうことがあります。
それが、血流を悪くし、痔へと発展してしまいます。
仕事がらどうしても座りっぱなし、立ちっぱなしが多い方は一定時間たったらストレッチをする、意識して体勢を変えるなど工夫しましょう。
運動不足も同じ理由で血流が悪くなり、痔になりやすい原因の一つですので、普段から予防したい場合は軽いウォーキングなどで運動不足の解消もしておきましょう。
6.冷え
身体が冷えてしまうと、血管が収縮してしまいます。
そのため、肛門付近の血液の流れも悪くなり、静脈がうっ血してしまいます。
それが痔につながることもあるので、冷えには要注意です。
また、冷えは下痢にもつながりますので、下痢から痔へと発展することも考えられます。
身体の冷えは色んな場所に悪影響を及ぼしますから、意識的に身体を温めるようにしましょう。
7.辛い物の食べ過ぎ
辛いものには通常唐辛子が入っていると思いますが、この唐辛子は体内で消化されることはなくそのまま便として出されます。
このときに、肛門の粘膜などを刺激してしまい、肛門付近が炎症を起こし、痔を引き起こすのです。
粘膜は身体の中でも直接的に弱い部分ですから、あまり辛いものを一度にたくさん食べすぎて、身体や肛門に負担をかけることのないように心がけましょう。
8.妊娠、出産
女性の場合は、妊娠中や出産時に痔にかかってしまうことがあります。
妊娠中はホルモンバランスが変わること、また、身体中の血液がお腹に集中するような身体的な変化から、肛門周辺の血液の流れが悪くなってしまいます。
それが原因で、肛門付近の静脈がうっ血し、痔を引き起こします。
また、出産時は排泄とは比べ物にならないくらいいきみますので、それが原因で痔になる人もいます。
そのほか、出産後に母乳で育てている人は、母乳の生成のために身体の水分がどんどんと使われていきます。
体内の水分不足や、産後の子育てによる疲れ、ストレスなど多方面からのダメージで痔になりやすい環境となってしまいます。
痔になってしまう原因を知ろう
一度かかってしまうとなかなか治療に踏み出すことも勇気がいりますよね。
でも、今は早期に発見すると必ずしも切除の手術が必要なわけではなく、程度や症状によっては薬の投与や注射を直接打つだけで治るものもあります。
でも、あまり人には相談しづらい病気ですから、まずは痔になる主な原因を知って、予防に努めてみてはいかがでしょうか。
※ここでご紹介している全ての薬等は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。また少しでも健康に不安がある場合は必ず医師等にご相談ください。