ストレスで胃が痛い時の症状と病気

ストレスで胃が痛い時の症状と病気

ストレスで胃が痛い人

女性は、職場人間関係結婚出産子育て更年期障害などで数多くのストレスを受けており、このストレスが原因で胃に負担をかけてしまいます。

胃に負担をかけ続けると、どのような症状が出るのか不安な方のために、胃の病気で起こされる症状をご紹介します。

1.急性胃炎

ストレスがたまっていると、朝起きてみたら胃がキリキリと痛む事があって、このような症状が出てしまったら「急性胃炎」の可能性があります。

この急性胃炎は、何かの原因によって胃の粘膜に炎症が起きてしまい、吐き気や嘔吐を伴う事があります。

多くの方は、胃は腹部の下側にあると思っていますが、胃は腹部の上部にあります。

急性胃炎になった場合は腹部の上部に痛みを感じるので、胃痛と気付かない方もいますが、腹部の上部に痛みを感じた時は胃痛と思って下さい。

急性胃炎になる原因として、ストレスお酒煙草などが原因で発症します。

注意して欲しいのは、お酒を飲み過ぎた時も似たような症状が出るので、原因がお酒なのかストレスなのか見極めなければいけません。

もしも、お酒や煙草を控えても胃痛が続くようであればストレスが原因で急性胃炎になっている可能性が高いでしょう。

2.慢性胃炎

職場や家庭で、ストレスを受け続けていると毎日胃痛に悩まされる場合があります。

このようにストレスを受け続けると胃の粘液を傷つけて「慢性胃炎」を発症してしまいます。

慢性胃炎になると、胃痛胃もたれ胸やけ吐き気などが起きますが、個人差があって自覚症状の無い方もいるのです。

急性胃炎になると、なぜこのような症状が起きてしまうのかと言うと、胃の粘液が大きく関係しています。

食べ物が体内に入っていくと、胃酸によって消化していきますが、胃が解けないのは胃の粘液がバリアのような役割を果たしているからです。

もしも胃の粘液が傷ついていると、胃酸から胃を守れなくなってしまい胃痛を引き起こします。

胃の粘液は少しの傷であれば再生する機能を持っていますが、あまりにもストレスを受け続けて再生する機能が追いつかないほど、胃の粘液が傷つくと慢性胃炎を発症します。

3.胃潰瘍

食事中や食後に、腹部の上部がズキズキと痛みを感じる場合は「胃潰瘍」の恐れがあります。

この胃潰瘍はピロリ菌が原因で発症する場合もありますが、ストレスによって発症する場合もあります。

胃潰瘍はストレスなどによって胃の粘膜が損傷して、粘膜や組織の一部が無くなる病気で、慢性胃炎より深刻な状況と言えるでしょう。

胃潰瘍は腹痛や下痢のような軽い症状もありますが、放っておくと胃に穴が空いて、胃の一部が無くなった所から出血してしまいます。

そこまで胃潰瘍が悪化すると、吐血血便腹膜炎などの症状が起きてしまうでしょう。

血を吐くようになると冷や汗が出たり、脈拍が乱れたりして、胃の痛みはさらに激しさを増していきます。

血便は赤い便だけと思っている方がいますが、胃潰瘍の血便では黒い便の時があります。

もしも腹痛に苦しんでいる時に、トイレで黒い便だった場合は、胃潰瘍を疑ったほうが良いでしょう。

4.神経性胃炎

ストレスを受けると、自律神経が乱れてしまって、その影響で「神経性胃炎」を発症する時があります。

神経性胃炎になると、食べ物を胃まで運ぶのも困難になってしまう上に、胃酸の分泌が過剰になってしまいます。

その結果、胸やけ胃痛食欲不振食後のもたれなどを起こしてしまいます。

この神経性胃炎は、胃の粘膜などを傷つけないため、胃を検査しても神経性胃炎と分かる事が出来ません。

多くの病院では、原因が分からない患者が胃痛を訴えた時は、神経性胃炎と判断する所が多いのです。

神経性胃炎になった時は、寝れないほどの痛みを感じてしまうので、睡眠不足に陥ってしまう方もいます。

睡眠不足になると体力が落ちていき、ますますストレスがたまってしまい神経性胃炎が悪化するでしょう。

5.機能性胃腸症

胃もたれを週に数回起きてしまう方は「機能性胃腸症」の恐れがあります。

この機能性胃腸症も、ストレスが原因で発症してしまう病気と言われているのです。

この機能性胃腸症も神経性胃炎と一緒で、胃の粘膜などに異常がないのですが、胃痛吐き気おう吐食欲不振胃もたれなどを感じてしまいます。

さらに、空腹時や夜間に腹部に痛みを感じる事もあります。

機能性胃腸症になった時は、1日3食をとる事が重要で、もしも朝食をぬいたりすると腹痛に悩まされるので注意しなければなりません。

食事をする際に、食べ過ぎてしまうと胃酸が過剰分泌してしまい、胃にかける負担が大きくなってしまいます。

バランスの良い食生活を送らないと機能性胃腸症は悪化してしまう病気なので、気をつけて下さい。

ストレスによる胃の痛みに気をつけよう

とくに女性は、男性よりもストレスを受ける事が多いので、胃痛に悩まされる方が多くいます。

ストレスがたまっていくと、急性胃炎慢性胃炎胃潰瘍神経性胃炎機能性胃腸症などを発症してしまう危険性があります。

ストレスがたまっていき、胃痛になると、ますますストレスがたまって胃痛が激しさを増していくという悪循環に陥る危険性があります。

このような病気を発症しないためには、運動したりリラックスしたりして、ストレスを発散するようにしたほうが良いでしょう。

※ここでご紹介している全ての薬等は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。また少しでも健康に不安がある場合は必ず医師等にご相談ください。

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